2013年03月15日

「国産の水彩紙が無くなる!」かもしれない話

水彩紙のメーカーが、頭をかかえています。
水彩紙を作れる機械が、少なくなっているからです。

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水彩紙の場合、メーカーと言っても、
紙を自社で漉いているわけではなく
大手の製紙会社に製造委託しています。

最近、その製紙会社が、効率の良い新しい機械に入れ替えて、
水彩紙が作れなくなる、といった状況が出始めています。
新しい機械は高速で、
コピー用紙や印刷用紙の様な短繊維の紙は短時間に大量に作れますが、
水彩用紙のように長繊維の厚い紙の製造は無理なのだそうです。

国内の製紙会社は合理化の為、競争で機械を入れ替えています。
そして、放出された遅い機械は、中国や韓国などに売却されています。
国内で作れなくなると、そちらから買うと言ったことになりそうです。
技術も流出してしまい、製品管理や開発もやりにくくなるでしょう。

国内で作る製紙会社が現れるとしたら、
特種な製品として高価なものに成ってゆく。
中国や韓国製とは価格で勝てない 
= 無くなって行く。と言った道を辿るのでしょう。
ケント紙や画用紙も同様な状況で、
もともと需要が少ない美術用紙全般が同じ運命となりそうです。

効率を求める世の中になると、
美術のように時間が掛かって結果がすぐに出ないものは
時流から外れてゆくのですね。



posted by shiro at 19:30| 水彩画