2013年03月09日

最近、とても神経を使った仕事!

4週間掛かった作業が終わり、無事納品を済ませました。
須田剋太作、犬養道子「日本人の記録 犬養木堂」の挿絵
約250枚を額装する仕事です。

kaidouwoyuku.jpg

須田さんは隣の旧吹上町出身で、旧制熊谷中学出身の著名な画家です。
私どもの店の向かいに有った酒屋の女将さんが実の姉さんだったり
同年代だった父とも面識があったりと、ご縁のある方でした。
私も何度かお会いしたことがあって、
ジーンズのツナギとおかっぱ頭、天真爛漫な風貌が魅力的な方でした。

額装させて頂いたのは、毎日新聞に1年間連載された作品の挿絵で、
コラージュが多く、自由奔放な作風で、
人物の頭や足が画面からはみ出していたりします。

一枚ずつ作品を確かめながら、
マットで覆っても良い部分、はみ出した部位を尊重しなければいけない作品と、
考えながらの作業です。当然、全てのマットサイズが異なる結果となりました。

奔放で力強い画風でありながら、貼り合わせた紙の透け具合で下の絵柄を表現したり
マスキングの後、スパッタリングをしてある部分がとても綺麗だったり
岩絵の具を使った下塗りの綺麗さなど、
非常に繊細な感覚をお持ちの方だったようにうかがわれます。

ある作風が暫く続くと、次には異なった作風になったりと移り変わっていき
何枚かをまとめながら描かれたものかと思いながら、興味深く作業をさせて頂きました。
この様な仕事は神経を使いますが、とても楽しくて疲れ知らずで作業が進みます。

こちらの原画展は、平成25年4月1日(月)〜14日(日)の期間、
鴻巣市市民活動センター 会議室 A・B(エルミこうのすアネックス3階)
で開催されます。
司馬遼太郎の「かいどうを行く」の原画に繋がってゆく作品展で
日本史としてご覧になっても興味深い作品です。
お近くの方は、ぜひ足をお運び下さい。




posted by shiro at 16:27| 額装